全くの初心者向け 簡単なかぎ針編みの始め方 低コストで小さな作品を作る
かぎ針編みは、一本のかぎ針と毛糸があれば始められる手軽な趣味です。時間を気にせず自分のペースで進められ、少しの時間でも編み進めることができます。編み方を覚えることで、コースターや小物、アクセサリーなど、様々な形あるものを作り出す達成感を味わうことができます。特別な場所も必要なく、自宅の椅子に座って気軽に始められるのも魅力です。
かぎ針編みを始めるためのステップ
全くの初心者の方がかぎ針編みを始めるには、まず「何を編んでみたいか」を考えることから始めると良いでしょう。最初は、短時間で完成する小さな作品、例えばコースターや簡単なモチーフなどから始めるのがおすすめです。
- 編みたいものを決める: コースターや鍋敷きなど、四角や丸の簡単な形のものから始めましょう。
- 必要な道具を揃える: 編み図や解説動画で使われている道具を参考に準備します。
- 基本的な編み方を学ぶ: 「鎖編み(くさりあみ)」と「細編み(こまみ)」の2つの編み方を覚えることから始めます。書籍やインターネット上の解説動画などが参考になります。
- 実際に編んでみる: 覚えた編み方を使って、選んだ作品を編み始めてみましょう。
必要な道具と材料について
かぎ針編みを始めるために必要最低限の道具は、非常にシンプルです。
最低限必要なもの
- かぎ針: 毛糸の太さに合った号数のかぎ針が一本あれば始められます。最初は扱いやすい5号から8号程度のものを用意すると良いでしょう。素材は金属製や竹製などがありますが、初心者の方には滑りの良い金属製がおすすめです。
- 毛糸: 練習用としては、アクリルなどの素材で、少し太めのストレートヤーン(撚りが強くなく、均一な太さの糸)が編み目を追いやすくおすすめです。色は薄い色の方が編み目が見やすいでしょう。最初は少量パックや1玉から購入できます。
- はさみ: 糸を切るために必要です。
- とじ針: 編み終わりの糸の始末に使います。毛糸が通る、先が丸く少し太めのものが適しています。
おすすめの選び方と注意点
最初から高価な道具を揃える必要はありません。まずは基本的なものがセットになった初心者向けパックなどを選ぶのも良い方法です。毛糸を選ぶ際は、ラベルに推奨されるかぎ針の号数が記載されていることが多いので、それを参考にすると良いでしょう。異なる種類の糸で編むと仕上がりが大きく変わるため、まずはラベルの情報に従うのが無難です。
費用を抑える工夫
100円ショップでもかぎ針や毛糸、とじ針などの基本的な道具を揃えることができます。品質は様々ですが、試しに始めてみるには十分です。練習用の毛糸なども手軽に購入できるため、初期費用を抑えることができます。また、使いきれなかった毛糸や、自宅にある古い毛糸などを活用するのも良いでしょう。
費用について
かぎ針編みの初期費用は比較的低コストで抑えられます。
- 初期費用: かぎ針1本(数百円~1,000円程度)、毛糸1玉(100円~数百円程度)、とじ針とはさみ(数百円程度)を合わせても、数千円以内で始めることが十分可能です。100円ショップで揃えれば、数百円程度で始めることもできます。
- 継続する場合にかかる費用: 主に毛糸代になります。編む作品の大きさや使う糸の種類によって費用は変動しますが、小さな作品であれば1玉数百円程度で編めるものが多くあります。余り毛糸を活用したり、セールで購入したりすることで費用を抑えることも可能です。
時間について
かぎ針編みは、まとめて時間が取れない場合でも楽しむことができます。
- 一度にかかる時間の目安: 小さなコースターであれば、慣れてくれば1時間程度で編めるようになります。最初は編み方を覚えたり、間違えたりしながら進めるため、もう少し時間がかかるかもしれません。
- 短い時間でも楽しめる工夫: 10分や15分といった隙間時間でも、数段編み進めることができます。バッグに入れて持ち運びやすい小さな作品を選べば、外出先での待ち時間などにも楽しめます。
- 継続性: 毎日行う必要はありません。週に数時間でも、自分のペースで少しずつ進めることで、確実に作品は形になっていきます。無理なく、細く長く続けることが大切です。
場所について
かぎ針編みは、特別な場所を必要としません。
- 必要な場所: 自宅のテーブルやソファ、椅子など、座って作業できるスペースがあれば十分です。広げてもそれほど場所をとらないため、リビングの一角や自室など、どこでも気軽に始めることができます。
一人で楽しむ、家族と一緒に楽しむ
かぎ針編みは、一人で集中して取り組むのに適した趣味です。静かな時間の中で、黙々と手を動かすことは、心を落ち着かせ、リラックス効果も期待できます。
また、お子様と一緒に楽しむことも可能です。最初は色選びを手伝ってもらったり、毛糸玉を転がして遊んだりすることから始め、少し大きくなったら、簡単な鎖編みなどを教えて一緒に作業するのも良いでしょう。家族で色違いのコースターを編むなど、共通の楽しみを見つけることもできます。
初心者がつまずきやすい点とその対処法
- 編み図が読めない: 最初は編み図に慣れるのが難しいかもしれません。まずは編み図記号の解説や、編み方プロセスを写真や動画で詳しく解説しているものから始めると分かりやすいでしょう。書籍よりも、実際に針と糸の動きが見られる動画の方が理解しやすい場合があります。
- 編み目が揃わない、増えたり減ったりする: 最初は誰でも編み目が不揃いになったり、意図せず目がずれてしまったりします。これは経験を積むことで自然に改善されます。最初は多少形が崩れても気にせず、最後まで編んでみるのが大切です。編み始めや段の終わりの目の数を数える習慣をつけると、増減を防ぐのに役立ちます。
- 糸が割れる、絡まる: 使っている毛糸の種類や、かぎ針の号数、糸の持ち方などが関係している場合があります。糸のよりが甘い場合や、かぎ針のサイズが合っていない場合に糸割れは起こりやすくなります。基本的な糸の持ち方や針の動かし方を見直してみましょう。
かぎ針編みは、根気強く練習することで少しずつ上達していく趣味です。最初から完璧を目指さず、一つ一つの編み方を楽しみながら進めることが、長く続けるための秘訣と言えるでしょう。
まとめ
かぎ針編みは、少ない初期費用と手軽な道具で始められる魅力的な趣味です。自宅の空き時間や短い隙間時間を活用して、自分だけの作品を作り出す達成感を味わうことができます。一人で集中する時間も、家族と一緒に楽しむ時間も作れるため、ライフスタイルに合わせて無理なく続けられます。まずは必要なものを少しだけ揃えて、基本的な編み方から挑戦してみてはいかがでしょうか。小さな一歩が、新しい楽しみにつながるはずです。