全くの初心者向け 押し花の始め方 自然を楽しむ低コストアート
身近にある草花を使って、美しいアート作品を作り出す押し花。特別な技術や高価な道具がなくても気軽に始められるため、新しい趣味を探している方におすすめです。自然の豊かな色彩や形をそのまま閉じ込める押し花は、完成した作品を眺めるたびに心が癒されるでしょう。散歩の途中で見つけたお気に入りの花や葉を、世界に一つだけの作品に変身させてみませんか。
押し花の魅力と始めることで得られること
押し花の最大の魅力は、何と言ってもその手軽さにあります。特別な道具はほとんど必要なく、自宅にあるものや100円ショップなどで手軽に揃えられるものから始められます。また、材料となる花や葉は、庭や公園、道端などで無料で見つけることができます。
押し花を始めることで、以下のような様々な良い点があります。
- 自然との触れ合い: 普段見過ごしがちな身近な草花の美しさに気づき、自然とのつながりを感じられます。
- 創造性の発揮: 集めた草花をどのように配置するか、どのような作品に仕上げるかを考える過程は、創造力を刺激します。
- リラックス効果: 花を選ぶ時間、作品を完成させる時間は、日々の忙しさから離れて集中し、心を落ち着かせる効果が期待できます。
- 低コストで始められる: 初期費用をほとんどかけずに始められるため、趣味にあまりお金をかけられないという方でも安心です。
初心者が押し花を始めるための具体的なステップ
押し花は、以下の簡単なステップで始めることができます。
STEP 1:必要なものを準備する
まずは、押し花作りに必要な最低限のものを揃えます。高価な専用品は後回しで大丈夫です。
STEP 2:押したい草花を集める
散歩に出かけたり、庭で咲いている花の中から、押し花にしたいものを選びます。雨上がりなど、花が湿っているときは避けましょう。形が平たく、薄い花や葉は比較的綺麗に仕上がりやすいです。
STEP 3:花を乾燥させる(押し花にする)
摘んできた花を乾燥させます。いくつかの方法がありますが、ここでは初心者にも簡単な方法を紹介します。
- 新聞紙と重しを使う方法:
- 新聞紙を数枚重ね、その上にキッチンペーパーやティッシュペーパーを置きます。
- キッチンペーパーの上に、花や葉が重ならないように並べます。
- その上からキッチンペーパーやティッシュペーパーを乗せ、さらに新聞紙を数枚重ねます。
- 新聞紙で挟んだものを、厚い本(図鑑など)や板でしっかりと挟み、その上にさらに重しとなるものを置きます。全体重をかけるようにしっかりと押さえるのがポイントです。
- 風通しの良い湿気の少ない場所に置きます。数日おきに新聞紙やキッチンペーパーを交換すると、より綺麗に仕上がります。
- 花の水分が抜け、パリパリになったら完成です。乾燥には1週間〜2週間程度かかることがあります。
- 押し花乾燥シートを使う方法(より綺麗に仕上げたい場合): 専用の押し花乾燥シートを使用すると、短時間でより鮮やかに乾燥させることができます。乾燥シートの間に花を挟み、新聞紙と重しで押さえる方法は新聞紙を使う場合と同様です。乾燥シートは繰り返し使えます。
STEP 4:乾燥した押し花を使って作品を作る
乾燥した押し花を使って、簡単な作品を作ってみましょう。まずは、ポストカードやしおり、フォトフレームなどに貼り付けてみるのがおすすめです。
- 台紙となる紙(画用紙、厚紙など)を用意します。
- 乾燥した押し花をピンセットなどで慎重に扱いながら、台紙の上に配置します。
- 配置が決まったら、木工用ボンドなどの接着剤で貼り付けます。花びらなど細かい部分は、爪楊枝の先に少量つけて貼ると良いでしょう。
- 接着剤が乾いたら完成です。
必要な道具や材料について
押し花を始めるために最低限必要なものは、以下の通りです。
- 花や葉: 押し花にしたいもの。身近な自然から集めます。
- 新聞紙、キッチンペーパーまたはティッシュペーパー: 花の水分を吸わせるために使います。
- 重しになるもの: 厚い本、板、レンガなど、しっかりと重みがあるもの。
- (あれば便利)ピンセット: 小さな花や薄い花びらを扱う際に便利です。100円ショップでも手に入ります。
- 作品作りに必要なもの: 台紙(画用紙、ハガキなど)、接着剤(木工用ボンドなど)。これらも100円ショップで揃えられます。
費用を抑える工夫: 専用の押し花プレス器や乾燥シートもありますが、最初は新聞紙と重しで十分に始められます。道具は家にあるものを活用し、足りないものは100円ショップで揃えれば、初期費用は数百円程度に抑えることが可能です。
費用について
- 初期費用: ほぼゼロ円から、台紙や接着剤、ピンセットなどを100円ショップで揃える場合でも数百円程度です。
- 継続費用: 材料の草花は無料です。作品を作る頻度に応じて、台紙や額、特別な加工を施すための資材などを購入する場合がありますが、趣味として楽しむだけなら大きな費用はかかりません。
時間について
- 材料集め: 散歩のついでに数分〜。集中して探しても30分程度でしょう。
- 押す作業: 花を並べる作業は数分〜10分程度で終わります。
- 乾燥期間: 数日から1週間程度かかります。これは放置しておくだけなので、作業時間はかかりません。
- 作品作り: 簡単なものなら数分で完成します。凝った作品でも、一度に長時間作業する必要はありません。
短い時間で材料を集め、乾燥させておき、隙間時間に作品を作るという形で、無理なく続けることができます。毎日作業する必要はありません。
場所について
- 材料集め: 屋外(庭、公園、道端など)で行います。
- 押す作業: 室内(机の上など)でできます。特別な広い場所は必要ありません。
- 作品作り: 室内(机の上など)でできます。
一人で楽しめるか、家族(特に子供)と一緒に楽しめるか
押し花は一人でも十分に楽しめます。自分のペースで花を集めたり、じっくりと作品作りに向き合ったりと、集中できる静かな時間を過ごすことができます。
また、家族、特に子供と一緒に楽しむことも可能です。
- 材料集め: 散歩しながら、一緒に押したい花や葉を探すのは楽しい活動です。子供に好きな花を選ばせてあげるのも良いでしょう。
- 押す作業: 花を新聞紙に並べる作業を一緒にできます。
- 観察: 乾燥が進むにつれて花の色や形が変わる様子を観察するのは、子供にとって良い学びになります。
- 作品作り: 簡単な貼り付け作業は、小さな子供でも一緒に楽しめます。集めた花でどんな絵を作ろうか、一緒に考えるのも創造性を育みます。
初心者がつまずきやすい点とその対処法
- 花の色が綺麗に残らない: 新鮮な花を使うことが大切です。摘んですぐに押し花にするのが理想です。水分をしっかり抜くために、新聞紙やキッチンペーパーをこまめに交換したり、乾燥シートを使ったりするのも効果的です。
- カビが生えてしまう: 花の水分が十分に抜けていないか、保管場所が湿気ている可能性があります。新聞紙をたくさん使ったり、乾燥シートを挟んだりして、水分を素早く抜くことを意識しましょう。乾燥中は湿気の少ない場所に置くことも大切です。
- 花びらがバラバラになってしまう: 乾燥した押し花は非常にデリケートです。扱う際はピンセットを使い、優しく扱いましょう。作品に貼る際は、花全体に薄く接着剤をつけるか、花びらの数カ所に少量つけて固定します。
まとめ
押し花は、身近な自然に触れながら、自宅で手軽に始められる魅力的な趣味です。高価な道具は必要なく、新聞紙と重しがあればすぐにでも始めることができます。散歩のついでに材料を集めたり、短い時間で作品を完成させたりと、忙しい日常の合間にも無理なく楽しめます。
一人で静かに集中する時間を持つのも良いですし、お子さんと一緒に材料集めや簡単な作品作りを楽しむのも素晴らしい経験になるでしょう。もし、新しい趣味を探しているなら、自然の美しさを閉じ込める押し花に挑戦してみてはいかがでしょうか。きっと、身近な世界が少し違って見えるようになるはずです。