全くの初心者向け プラ板キーホルダー作りの始め方 低コストでオリジナル小物を作る
プラ板キーホルダー作りの魅力と気軽に始める方法
何か新しい趣味を始めてみたいけれど、特別な道具が必要だったり、費用がかさんだりするのではないかとためらっている方もいらっしゃるかもしれません。そこでおすすめしたいのが、プラ板を使ったキーホルダー作りです。
プラ板工作は、特別な技術や高価な材料を必要とせず、手軽に始められる魅力があります。デザインを考えて描いた絵や文字が、オーブントースターで加熱することで小さく固まり、世界に一つだけのオリジナルアクセサリーとして生まれ変わる過程は、シンプルながらも達成感があります。
この趣味は、材料の多くが100円ショップで手軽に手に入り、自宅の空きスペースとオーブントースターがあればすぐに始められます。短い時間でも作業を進めることができるため、隙間時間を有効活用したい方にも適しています。
初心者がプラ板キーホルダー作りを始めるための具体的なステップ
プラ板キーホルダー作りは、いくつかの簡単なステップで完成させることができます。
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デザインを考える: 作りたいキーホルダーの形やデザインを考えます。インターネットで参考にしたり、好きなキャラクターやオリジナルの絵柄を考えてみましょう。
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プラ板に写す/描く: 透明なプラ板の場合、デザインの下絵を紙に描き、プラ板の下に敷いて油性ペンで輪郭をなぞります。白いプラ板の場合は、直接プラ板に油性ペンやポスカなどで絵を描きます。焼くと約1/4~1/6程度の大きさに縮み、色も濃くなる性質を考慮してデザインします。
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プラ板を切る(穴をあける): デザインの外側をハサミで切り抜きます。キーホルダーとして使うための穴をあける場合は、焼く前にパンチなどで開けておきます。焼くと穴も小さくなるため、希望する金具のサイズより少し大きめに開けておくのが良いでしょう。端ギリギリに穴をあけると、焼いた時に割れてしまうことがあるため注意が必要です。
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焼く: オーブントースターの天板にアルミホイルやクッキングシートを敷き、その上にプラ板を乗せて加熱します。加熱するとプラ板が丸まったり反ったりしながら縮んでいきますが、自然と平らになるのを待ちます。完全に縮み、平らになったらオーブントースターから取り出します。やけどには十分に注意してください。
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冷ます: 取り出したプラ板は熱いうちに、本などの平らで重いものを上に置いて挟み、冷めるまで待ちます。こうすることで、歪まずにきれいに仕上がります。
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仕上げをする(色塗り、レジンやニスなど): 完全に冷めてから、油性ペンで色を塗ったり、色鉛筆で色を乗せたりして彩色します。より本格的に仕上げたい場合は、レジン液を塗って硬化させたり、ニスを塗ったりすると、表面にツヤが出て強度も増します。
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金具をつける: 開けておいた穴にキーホルダーの金具を通して完成です。
必要な道具と材料:費用を抑える工夫
プラ板キーホルダー作りを始めるために必要な道具と材料は、比較的安価で揃えることができます。
最低限必要なもの
- プラ板: 100円ショップの手芸コーナーなどで入手できます。 B6サイズやA4サイズなどがあります。
- 油性ペン: 輪郭線を描くのに使います。様々な太さがあると便利です。
- はさみ: プラ板を切り抜くために使います。
- アルミホイルまたはクッキングシート: オーブントースターの天板に敷きます。
- オーブントースター: 加熱するために必要です。家庭用の一般的なもので問題ありません。
- キーホルダー金具: ボールチェーンやナスカンなど、お好みの金具を用意します。
- 穴あけパンチ: プラ板に穴を開けるのに使います。
あると便利なもの・ステップアップのための材料
- 色鉛筆やポスカ: プラ板に色を塗る際に使います。色鉛筆はプラ板のザラザラした面に塗るのがおすすめです。ポスカは発色が鮮やかです。
- 白い油性ペンやポスカ: 黒いプラ板や濃い色のプラ板に描く際に重宝します。
- レジン液、UVライト、エンボスヒーターなど: 表面をぷっくりさせたり、強度を高めたり、気泡を取り除くのに使います。レジンを使用しない場合は、透明なニスでも代用できます。
- ヤスリ: プラ板の切り口を滑らかにするために使います。
- ピンセット: 焼いた後の熱いプラ板を取り出す際に安全です。
費用を抑える工夫
ご紹介した道具や材料のほとんどは、100円ショップで手軽に購入できます。特に、プラ板や油性ペン、はさみ、アルミホイル、キーホルダー金具、穴あけパンチなどは100円ショップで十分に揃えることができます。これにより、初期費用を数百円程度に抑えることが可能です。
オーブントースターはご家庭にあるものを使用すれば、新たに購入する必要はありません。レジンやニス、特殊なペンなどは少し価格が高くなることもありますが、まずは最低限の道具で始めてみて、慣れてきたら徐々に買い足していくのが経済的です。
費用と時間、場所について
費用: 初期費用は、100円ショップで基本的な材料を揃える場合、数百円から千円程度で始めることができます。プラ板1袋(数枚入り)が100円、油性ペンセットが100円など、非常に低コストです。継続する場合の費用も、材料の買い足しが主となるため、作成頻度によりますが、月に数百円程度に抑えることも可能です。
時間: 一つのキーホルダーを作るのにかかる時間は、デザインの複雑さにもよりますが、概ね30分から1時間程度で作ることができます。デザインを考える時間を含めても、数時間あれば複数の作品を作ることも可能です。焼く工程はオーブントースター任せで数分で完了するため、作業の合間に他の用事を済ませることもできます。短い時間でも気軽に始められる趣味と言えます。
場所: 作業場所は、自宅のリビングやダイニングテーブルなど、平らな面があり、作業スペースを確保できる場所であれば十分です。特にオーブントースターを使用する際は、キッチンの近くなど、安全に配慮できる場所を選びましょう。広い場所を必要としないため、気軽に始められます。
一人で楽しむ?家族と一緒に楽しむ?
プラ板キーホルダー作りは、一人で集中してじっくりとデザインや色塗りに取り組むのも楽しい時間です。自分のペースで作業を進め、思い通りの作品が完成した時の喜びは格別です。
また、ご家族、特に小さなお子様と一緒に楽しむこともできます。お子様には絵を描いてもらい、切る作業や焼く作業は保護者の方が行うなど、工程を分担することで安全に楽しめます。オリジナルの作品を家族みんなで作る思い出作りにもなりますし、完成したキーホルダーをお互いにプレゼントし合うのも素敵なコミュニケーションになります。ただし、ハサミやオーブントースターを使う際は、必ず大人が注意して見守る必要があります。
初心者がつまずきやすい点と対処法
プラ板キーホルダー作りは比較的簡単な趣味ですが、初心者が経験しやすい「つまずき」ポイントがいくつかあります。
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焼いた時の縮みと色の変化: プラ板は焼くと大きく縮み、色も濃く変化します。思ったより小さくなってしまったり、色が濃すぎてイメージと違ったりすることがあります。最初は試し焼きをして、どのくらい縮むか、色がどれくらい濃くなるかを確認してみるのが良いでしょう。特に色塗りは、薄めに塗っておくと失敗が少ない傾向にあります。
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焼いた後の歪みや反り: オーブントースターから出した直後のプラ板は非常に熱く、完全に冷めるまでに歪んでしまうことがあります。熱いうちに平らなもの(本など)で挟んで冷ますことで、歪みを防ぐことができます。やけどしないよう、取り扱いには十分注意してください。
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穴の位置やサイズ: 焼くと穴も小さくなるため、キーホルダーの金具が通らないことがあります。焼く前に、使用したい金具のサイズより少し大きめに穴を開けておきましょう。また、プラ板の端すぎると、焼いた時にそこから割れてしまうことがあります。穴は端から少し離れた場所に開けるのがおすすめです。
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静電気によるホコリの付着: プラ板は静電気を帯びやすく、作業中にホコリが付着してしまうことがあります。特に透明なプラ板で気になります。作業前にプラ板の表面を拭いたり、清潔な環境で作業したりすることを心がけると良いでしょう。
これらの点は、何度か試してみるうちに感覚を掴めるようになります。失敗を恐れずに、まずは気軽に挑戦してみることが大切です。
まとめ
プラ板を使ったキーホルダー作りは、少ない道具と費用で始められ、自宅で気軽に楽しめる趣味です。自分のデザインが形になる喜びや、完成した作品を身につけたりプレゼントしたりする楽しさを味わうことができます。
お子様と一緒に安全に気をつけながら取り組めば、創造性を育む楽しい親子の時間にもなります。
特別な準備はほとんど必要ありません。今日からでも始められる手軽さが、この趣味の大きな魅力です。ぜひ、世界に一つだけのオリジナル作品作りに挑戦してみてはいかがでしょうか。